2016/01/05

All Found Bright Lights - インドネシアツアー 完全レポート (2016/01/05)


RNR TOURS presents "All Found Bright Lights Indonesia Tour in JakCloth 2015-2016"無事終了!述べ2万人上が来場し、我々はメインステージにて、たくさんのオーディエンスを前に最高のショウをすることが出来ました。まずはじめに、素晴らしい機会をくれたPee Wee GaskinsのDochi、素晴らしいツアーマネジメントクルー、Abenx (from Onward Booking)、Cempaka、Amelia、Novi、フォトグラファーのOsu、スポンサーのBeng Bengや、仲間のクロージングブランド、LEAF Clothing、Sunday Sunday、Vicioush.Incの皆さんに感謝したいです。インドネシアは改めて素晴らしい国であることを肌で体験できた、貴重な経験でした。

インドネシアという国の音楽シーンについて、私はかなり知っているつもりでいた。過去にはインドネシアポップパンク特集の記事をこのブログに書いたこともあるし、常日頃ローカルシーンの情報をチェックしていたからだ。毎週のようにインドネシア全土のどこかで大きなフェスが開催されていて、規模も恐ろしくデカい。それはインターネットの中でも十分に感じられた。しかし、実際にインドネシアを訪れ、本場のフェスティバルを肌で体験してみると、想像していた以上に、この国の音楽シーンの"異質さ"を感じることができた。これは、とてもポジティブな意味での"異質さ"であった。インドネシアツアーをブッキングした経緯を話しながら、今回のツアーをレポートしてみたいと思う。


RNR TOURSの盟友で、Pee Wee Gaskinsというポップパンクバンドのリーダー、Dochiから夏の終わりに連絡があった。毎年、年末に開催されるフェスティバル"JakCloth"に出演してくれる日本のバンドを探しているという。インドネシアは世界でも有数のポップパンク/イージーコア大国であり、Pee Wee Gaskinsを筆頭に、King of Panda、Billfordといったバンドが数万人規模のイベントに頻繁に出演している。特にPee Wee Gaskinsの影響力は凄く、ある日本在住のインドネシア人は、"Pee Wee Gaskinsは日本のTOKIOのような存在だ"と言っていた。これはあながち間違ってはいない、と私は思う。

Pee Wee Gaskinsのインドネシアツアーの様子。

日本にもポップパンク、イージーコアバンドは少なからずいる。その中でもRNR TOURS初期からお世話になっている、All Found Bright Lightsに出演を交渉した。年末年始の忙しい時期にもかかわらず、彼らは出演を快諾してくれた。


All Found Bright Lightsの新曲、"Nevermind"。


*ニューシングル、"GIRL"は、1月6日より、全国一斉発売!
価格 ¥864

1.Nevermind
2.Girl
3.Wasting time

新譜詳細はこちらから!

出演が決まり、初の海外ツアーブッキングに燃えていたRNR TOURS一同は、フェスティバルを運営するプロダクションに連絡を入れた。しかし、なかなか返事がこない。日程が決まったのも、12月に差し掛かる少し前で、フライトの調整やビザの発行にとても苦労した。インドネシアのおっとりとした国民性に、いささか悩まされる場面も多かった。毎日メールや電話を入れて、なんとかツアースケジュールの調整が終わったのがクリスマス直前。当日のスケジュールに関しては、出国の前日にメールがきた。けして、適当に仕事をしているわけではない。インドネシア人はみんなこんな感じなのである。

ジャカルタの街中に貼られていたポスター。

JakClothは名前の通り、ジャカルタのPLAZA TENGGARAという大きな公園 (日本だと、代々木公園のようなところ)で、3つのステージ、200組を超えるアーティスト、そして380ものローカル・クロージングブランドが5日間に渡り、出展、演奏を行うフェスティバルだ。実際に会場には、オフィシャルで出展しているブースの他に、ブート商品を扱う出店のようなものが大量に出ていて、おおよそ500はあったと思う。

All Found Bright Lightsの物販を販売してくれた、Vicioush.Incのみんなと!

会場外に出展されていた闇市。インドネシアで人気なバンドのステッカー、ラバーバンド、パッチなどが数多く売られていた。ステッカーは1枚10〜30円、ラバーバンドは100円くらい。 

ステッカーを真剣にあさっていたのは、12歳〜15歳くらいの若い子達。

各ステージにはスポンサーがついていて、フェスエリアではタバコのサンプリングやお菓子の販売配布など、日本でもおなじみの光景があった。多くのキッズが集まるフェスには、こうしたスポンサーが莫大な額を投資し、運営できているのだろうと思う。我々はbeng bengというチョコスティックバーがスポンサードしているステージに、オーストラリアのMake Them Sufferと共に出演した。

共に出演したオーストラリアのMake Them Sufferとランチ!

来場するキッズの平均年齢は、およそ中学生〜高校生くらいのティーンは8割を占めていた。日本円でおよそ500円ほどのチケットで入場でき、ドリンクシステムなどはない。最初会場に到着した時、あまりの若い客層にびっくりした。

ブースを出展している人たちもとても若く見えた。おそらく20代後半であろうチームが仕切っているブース、中には18歳くらいの子達が運営しているブースもあった。直接、彼らと話をしてみた。みんなバンドやシャツのデザインなどを主な生業としており、違法な出店の子達も、それで生計を立ててるよ!なんて話してくれる子もいた。巨大なローカル・クロージングカルチャーがインドネシアにはあって、皆がそこでお気に入りのシャツやキャップを見つけ、ファッションを楽しんでいる。驚くべきことにSUPREMEやMISHKA、STUSSYを着ているキッズはひとりもいなかった。(本当に誰一人としていない!)

ブースを設営する、SUICIDE DENIM。

3つのステージではお昼から夜中24時ごろまでひっきりなしにインドネシアのバンドが出演していた。特にジャンルのくくりがあるわけでなく、ブルータルデスメタルからポップパンク、パブロックやEDMもあった。大きなステージは人で埋め尽くされ、数万人が大合唱する場面も多く見られた。僕らは各ブースを眺めたり、屋台のフードを食べ歩いたり、地元のバンドを観たりしてお客さんと一緒になって、フェスティバルを楽しんだ。

リアル・東南アジアを感じる飲食ブースの数々。

夕方になると、雲行きが怪しくなってきた。1月の東南アジアでは珍しい、スコールだ。あまりの激しさに会場一帯が浸水し、物販ブース、演奏ステージ共に緊急ストップ。それでも焦ってタイムテーブルを変更したり、物販ブースをしまいこんだりはしない。ただひたすら雨が止むのを待つ。お客さんもブースで雨宿りしながら、ガラムと呼ばれるタバコをプカプカとふかし、談笑している。傘を持っている人はほどんどおらず、簡易レインコートを屋台で買い、やんだら捨てる。そのゆるさにいつしか僕たちも馴染んでいた。

レインコートはだいたいのクロージングのラインとして人気なようだ。

浸水被害がひどくて、機材が置いてあるバックステージも雨水で溢れかえった。とにかく僕たちは機材をかかえて、のんびりと水がひくのをまった。All Found Bright Lightsが出演する1時間前にはピタッと雨は止み、最高のタイミングでAll Found Bright Lightsの出番がやってきた。

イントロがスタートし、会場からは割れんばかりの大歓声が聞こえた。インドネシアにおいて、CDのリリースもなければ、過去にツアー経験もないバンドが、これだけのお客さんを前にプレイできることは異例かもしれない。最前列からはシンガロングするお客さんや、アイドルを観ているかのようにはしゃぐ、ヒジャブを頭にまいた若い女の子達で溢れていた。

MCを真剣に聞く、オーディエンス達

ボーカルのよしあきは、練習したインドネシア語と英語を交えたMCで、インドネシアのオーディエンスに対するリスペクトや、自分たちがこの場に立てていることへの感謝を熱く話した。少しずつ、後方も盛り上がりがみてとれるようになり、ラスト2曲では、サークルピットやステージダイブが巻き起こった。慣れないステージ環境に戸惑うところはありながらも、素晴らしいステージを披露してくれたと思う!





終演後は、それまで声をかけてもらえなかったような人達の反応が明らかに変わっていた。ふらっと終演後のフェス会場出口を通ったら、"一緒に写真を撮ろう!"と囲まれて、All Found Bright Lightsのメンバー達の前には長い行列ができた。良い音楽に対して、ピュアに反応してくれるインドネシアのオーディエンスに、僕たちも感動しっぱなしてあった。

メンバーにも近々インタビューしてみたいことがたくさんあるけれど、これからリリースされる新譜、"GIRL"をゲットし、レコ発ツアーへ出向き、本人達から直接聞き出した方が、書けないようなことも教えてくれると思うので笑、ベストかと思います!

最後に、今回一緒にツアーしてくれたAll Found Bright Lightsのみんな、本当にありがとう!4年くらい前から、いろんな時期を一緒に過ごしてきたけど、こうして海外で大きなイベントに出演できたことでひとつRNR TOURSの夢が叶いました。また、インドネシア以外にも、求めてくれる人がいれば、RNR TOURSとして彼らをツアーに連れて行きたいと思います!

RNR TOURS - WAKI