2014/05/30

ライブレポート : Autumn Creatures (from USA) & Shores (from Okinawa) Japan Tour 2014

コロラド州出身のポストロックバンド、Autumn Creatures と沖縄のメタルコア/ハードコアバンド、Shoresとのジャパンツアー (Romantic Nobita Recordsは関東3公演を担当) が無事に終了! 3日間でお世話になった皆さん、本当にありがとうございました!

このツアーは、沖縄のShoresからの提案で実現しました。
最初は沖縄のみをツアーする予定でしたが、せっかく日本に来るので東京でもやりたい! と強い要望があり、ブッキングすることにしました。Shoresは去年、東京ツアーをブッキングしたこともあり、ナイスガイなのは知っていたし、音源を貰っていたAutumn Creaturesはお世辞抜きにかっこ良いバンドだったので、彼らのツアーをブッキングすることに決めた。初めてアメリカのバンドを招集してのツアーとなったこの経験は、Romantic Nobita Recordsにとって、とても有意義なものとなりました。

Autumn Creaturesのブレイン、Alexは元々沖縄に住んでいたそうで、数年前にアメリカに帰国。その後はじめたのがこのAutumn Creaturesということで、Shoresとのツアーは熱いフレンドシップがあって実現されたことは、彼らのFacebookでのやり取りなどからも感じる事が出来た。ツアー中の、様々な光景からもそれを感じる事ができたし、携わる事が出来て本当に嬉しかった。

今回来日したのはメンバー以外に、照明、マーチガイ、マネージャーもいて合計8人 (!) 。中にはFacedown Records所属のハードコア/メタルコアバンド、Altersのメンバーもいてアガった。ツアーにはUp And Atomのギター、MattやAfter TonightのPaulなんかも遊びにきてくれて (Paulは全帯同!) 細かなニュアンスの通訳や機材の面でとても助けてもらった。

5/23 渋谷駅前音楽館 w/Leather (ex.DYGL)

ツアー初日。Autumn CreaturesとShoresは先に合流し、ヴェニューに到着していた。さっそくメンバーと挨拶をし、これから始まる3日間を素晴らしい3日間にする事を誓った。Leatherともこの日初対面。想像していたよりも若く、ナイスガイで良かった。

Romantic Nobita Recordsイベント初出演のLeather (数日前に改名) はドリーム感満載のインディロック。かなり異色なメンツとなったが、Shores,Autumn Creatures,Leatherの3バンドには "沖縄出身" という繋がりがあった。

この日のブッキングをいろんな人に相談していた時に "Leatherというバンドがいて、メンバーが沖縄出身だから一緒に組んだらいいかも!" という話が出た。それまでLeatherを知らなかった私は、さっそく彼らをYouTubeでチェックしてみると、日本のバンドとは思えないセンスフルなインディロックで「これだ!」と思った。人づてに出演の交渉をすると、「是非!」と1発OKを貰った。

当日会場は想像以上のお客さんでパンパン。私も驚きましたが、Shoresの友達だろうアメリカ人が何十人も来てくれて、会場にいる人の8割が外国人だった笑。さながらアメリカのベースメントショウ (アンダーグラウンドな地下のライブハウス) の雰囲気の中、ショウはいよいよスタート。

この日のトップバッター、Shoresは新譜、"Life/Lost"のツアー直後ということもあり、タイトでヘヴィなステージで会場の雰囲気を掴む。トミーのボーカルは国内トップレベルのクオリティだし、誠実なMCはグッときた。

Leatherは外国人だらけの異様な雰囲気の中、マイペースなセットを披露。英語でのMCで外国人のハートをがっちり掴めば、もうLeatherのペース。浮遊感たっぷりのゆるく切なくキャッチーなメロディが体に染み渡った。

トリのAutumn Creatures。持参のプロジェクターによって映し出される映像を、春夏秋冬をテーマにしたセットリストとシンクロさせ、まるで映画の世界に引き込まれていくようなステージを繰り広げた。機材トラブルもあったが、初の日本公演ということもあってたぎりすぎたのか1時間以上プレイしてしまい、ヴェニューから延長料金とられ初日終了笑。そんな悔しさ忘れるくらい最高のツアー初日だった。機材を積み込み、彼らをホテルまで送り就寝。

5/24 (土曜日) 三島ゴリラハウス

早朝大崎駅に集合し、いざ静岡へ。

前日に借りたバンにRNR CREWとAutumn Creaturesのメンバー全員が乗る事は困難と感じた私達は、Shoresのバンに2、3人乗せてもらうことを約束した。が、しかし・・・初めての東京にテンションあがりすぎたAutumn Creaturesは全員で登場! すでにShoresのバンは出発していた為、なんとか全員をバンに詰め込み東京を出発。灼熱の車内、冷房をマックスにしても汗が滴り落ちてくる。The Wonder Years等のポップパンクを流すと狭い車内でメンバーモッシュしはじめたりして大変な騒ぎ!「ツアーライフだ、問題ないぞワキ、レッツゴー」と声を掛けてくれたおかげで余計な心配もすることなく笑、超安全運転でゆっくりと静岡三島へ到着。

三島でブッキングしてくれたのは、And Protectorのつとむ氏。彼はPotato Destroyer , Order Fromのサポートなどで幾度とRomantic Nobita Recordsのイベントに出演してくれていて、去年10月に行ったマレーシアのHome Run Japan Tourでもお世話になった人物。彼のバンド、And Protectorの自主企画にゲストとして呼んでもらう形で、今回ShoresとAutumn Creaturesを出演させて頂きました。

リハーサル終了後、ベニューの控え室ベランダで三島の景色を眺めながらふと、And Protectorの歌の中に、三島の情景を思い起こさせるような歌詞があったような、そういえば静岡富士のOrder Fromも街のことを歌っていたなあと思い返してみた。Romantic Nobita Recordsは静岡の仲間に恵まれていて、去年10月に行ったHome Runのジャパンツアーもばっちり盛り上げてくれた。静岡はいついってもライブが盛り上がるし、ここを第2の故郷とするバンドは多い。また静岡に来れた事を嬉しく思った。

オープンと同時に沢山のお客さんが来場。To The Edge,Shores,Backdate Novemberと素晴らしいタイムテーブルでイベントは進行していった。トリ前に、Autumn Creaturesがプレイ。入念なリハーサルもあって、この日の演奏は抜群にタイト。天井の広いゴリラハウス特有の音空間がとにかく気持ちよかった。照明のアシュリーもばっちり決めてて、ステージ終了後の独特の余韻が会場を包み込んだ。マーチを買い求めるお客さんも多く、バンドも大喜び。そして大トリのAnd Protectorはさすが地元のバンド、シンガロングの嵐で土曜の夜を盛り上げる。Autumn Creaturesのメンバーもステージダイブをかましたりとアガりくるっていたのも最高の光景だった。終演後は日本盤出しませんか?なんていう出会いもあった。明日もショウなのと、まさかのマーチガイが体調を崩すという事態が発生した為にそのまま東京へ帰って来たが、次は三島を、ゆっくりエンジョイしたい。

5/25 (日曜日) 新宿西口音楽館 w/Region,Isolutions,Obelisks,Life As A House,Prompts,Sailing Before The Wind,INFECTION

国内プログレッシヴメタルコアシーンのユースが大集合した本公演は、1週間前にチケットソールドアウト。イベント前からシーンの盛り上がりを感じた。

メタルコアシーンのバンドがスタジオライブでプレイすることはSailing Before The Wind出現以前はほぼ無いに等しかった。PAもなし、受付も掃除も自分達でやらなくてはいけない環境。さらにはメタルコアという音楽の性質上、これらの環境では"満足にプレイできないだろう"という概念がなんとなくシーンにあった。そんな空気をぶち壊してくれたのが、Sailing Before The Windであった。

彼らのデビューライブは、西荻窪FLATという小さなスタジオ兼ライブハウスでRomantic Nobita Records企画で行われた。名古屋からOh!! Everywhere Their Exploding , All Found Bright Lightsの東京ツアーへの出演で、Translationsの母体となっているBlack Dog Barks (確かこの日改名を宣言!) ,そしてSurvive Said The Prophetが出演した。チケットは瞬殺、即ソールドアウトとなった。

この日一番の予約をとっていたSailing Before The Windはデビューライブとは思えない完成されたステージを披露。スタンプやバウンスをステージングに組み込んだスタイルは、日本のメタルコアシーンを変えたし、なんといってもスタジオライブに対するイメージをガラっと変えてくれた。まさに革命的な1日だった。

Romantic Nobita Recordsでは、全国各地の旬なバンドを招集し、スタジオライブイベントを約2年間、企画し続けてきた。狂ったようにブッキングし、チケット価格は限界まで落とし、学生無料期間も設けた。インターネット世代の僕らにフィットした、インターネットの速度を体現できる条件が整った "スタジオライブ" はメタルコアシーンに少しずつ順応していった。ソールドアウトしたこの5月25日は、2年間続けてきたスタジオライブの魅力がたっぷりと詰まったイベントとなった。

トップを飾ってくれたのは、静岡を拠点に活動するRegion。カオティックな要素を含みつつもDjent + J-Loud感をベースにした楽曲群は高い個性を誇った。

続いて2度目のライブとなったIsolutions。高い注目度を誇る彼ら、この日も期待を上回るプレイで会場を湧かせた。新曲も披露した彼ら、音源のリリースが切望されている。

この日一番の重低音を響かせたObelisks。ステージングも含め、他の国内プログレッシヴメタルコアとは違うキャラクターを見せつけた素晴らしいプレイを披露。

久しぶりの都内ライブとなったLife As A House。高い楽曲センスとステージングで、初見のお客さんを引き込んだ。ブレイク寸前、期待が高まる。

RNR久しぶりの登場となったPrompts。Sailing Before The Wind,Obelisks,SCARFACEからサポートメンバーを迎えた豪華編成でのプレイ。タフなボーカルとセンスフルな楽曲構成がキッズをモッシュさせる。この日一番ヴァイオレントなピットを作った。

そして、RNRではおなじみの出演となったSailing Before The Wind。国内プログレッシヴメタルコアシーンを引っ張って来た実力を最大限に発揮した素晴らしいショウを披露。洗練されたステージング、Kneeya氏のMCもフロアのボルテージをあげていく。シーンでの存在感/実力を見せつけた、大きな意味のあるステージとなった。この日のベストアクト。

先週に引き続き出演してくれたINFECTION。インドネシアのビッグフェス、JAKCLOTHも控えている彼ら。コンディションもバッチリで挑んだこのステージも"チカラ"を見せつけた。高い楽曲クオリティに海外バンドもニューフェイヴァリットだ!との声も上がっていた程。インターナショナルな活動に期待。

沖縄のShores。ツアーの疲れもみせない、独自の世界観を打ち出した素晴らしいステージを披露した。トミーの高いボーカルセンス、アンドリューのカオスなギターサウンドが織りなす空気感は、これぞShoresといった貫禄さえ見せてくれる。東京でも盛り上がり間違い無しの新曲セットは各地で好評。今後の活動にも期待だ。

ラストを飾るのはこの日ツアー前半戦最終公演となったAutumn Creatures。春夏秋冬をテーマにしたセットを半分にカットしてのプレイとなったが、問題無し。ドラマティックな空気感に圧倒される人も多かっただろう。半日会場に響き渡った轟音とは真逆の、美しいメロディが疲れた人達の体に染み渡っていった。ツアーファイナル (沖縄で後半戦があるものの)はベストな空気で締めくくられ、大成功を収めた。

新しいシーンの流れを感じることの出来た素晴らしい公演であった。Autumn Creatures , Shores , そしてツアーを作り上げてくれたRNR CREWの皆、本当にありがとうございました!2ヶ月の準備期間を経て、またツアー (もしくはスタンピングフェス第2弾!) でお会いしましょう!

waki